2006-01-01から1年間の記事一覧

回顧と展望

年が明けてめでたいことなど一つもないわッ!(挨拶) さてこういう機会に昨年の回顧と今年の展望をしてみんとてするなり。まず昨年はなんといっても自作元年であり、自分でアンプを作るという行為にすっかりはまってしまった。考えてみれば作ったのは所詮三…

整流管変更

ふと思い立って、弐號機の整流管を 5V4G から元々の GZ37 に戻してみる(インプットコンデンサは最初から 10uF なので問題ない)。ああ、この構成にしたら GZ37 の方が合うな。以前の構成だと GZ37 はやや腰が弱くて緩い音に感じられたが、今回はよりバラン…

初段をちょっと変更

弐號機の初段の誘導ノイズが気になる(手を近づけるとかなり盛大な雑音が出る)ので、初段を 12F5GT からシングルエンドの 12SF5GT に変更。定数などは一切そのままで、ソケットの接続だけを手直し。12F5GT が RCA だったのに対して 12SF5GT は Tung-Sol。 …

ねこ

あぶないってば。

弐號機改変

音が気に入らないとかなんとかいう以前に、入手困難かつ高価な球を使うことに対する心理的抵抗が大きすぎて寝かせてあった弐號機 300B シングルだが、やっぱりもったいないのでもっと気軽に使えるように改変することにした。 三段構成かつパワー管ドライブと…

最近買った CD

オレだってエストニアの音楽とかそんなんばっかり聴いてるわけじゃない。最近他に買ったのは、定番だが樹海『Wild Flower』、それから牧野由依『天球の音楽』。 樹海は頭の曲がいきなり『あなたがいた森』で、アルバムの始まりとしては暗すぎるんじゃないか…

Tube Dac Kit 作った

週末ということで時間ができたので、秋葉原へ行って部品を買ってきて TDkit を作った。一番面倒な CS8414 は最初から基板に半田付けしてあるので、大した作業ではない。球は手持ちの Amperex 笛吹童子の ECC88 を使う。当初の予定通り I/V 抵抗と ECC88 のカ…

AES からの贈り物

AES から小さな箱が届いた。 頼んである荷物にしては小さいし、Season's Greetings なんて書いてあるし、なんだろうと思って開けてみると。 ST 管型のチョコレートでした。特注なのかしら?こういうのってアメリカ人のいいところだよなあ。送料も考えると結…

ありがちなことだが

新しい DAC の部品などが届いて具体化すると、急に現用の dAck! がよく聴こえる。ま、もともと音に不満があるわけでなし、TDkit と dAck! は分けて考えよう。にしても、シベリウスの交響曲みたいな大規模なものでも 2A3 アンプでそれなりに聴けるわけであり…

肆號機妄想

さて、船便で AES に頼んだものが一月で届いてしまった。早すぎる。 頼んだものは、WE421A を2本とハモンド 1620 という 20WPP のトランス、それとハモンドのチョーク。要するに肆號機として 421APP を作ろうという計画なのだが、421A が Tung-sol の 5998 …

Tube Dac Kit

翻訳もなんとか締め切りに間に合わせたところで、タイミングよく Scott Nixon の TDkit が届いた。まだ周辺の部品がないので作ることはできないが、基板や回路図を眺めてみる(諸般の事情で手元にデジカメがないので写真はなし)。TDA1543 一個で全てを賄う…

映像のこと

翻訳の締め切りが30時間後に控えていておそらくそれまで寝られないと思うんだが、ちょっと休憩。 オレはオーディオマニアであるから当然音質に対するコダワリはあって、なんとか可能な範囲で「いい音」を聞きたいと日夜奮闘しているわけだ。しかし同時にヲタ…

新エントリ

ええと、皆様の暖かいお心遣いで、前のエントリのコメント欄がとても伸びましたので、改めてエントリを作成ということで。 しかし飛び込みの翻訳が入ってきたりその他プライヴェートで洒落にならない状況になってきたので、これから週末にかけてオーディオど…

ありがとうございます

みなさん構ってくださってありがとうございます。寂しがり屋なんですわたし。自分の言葉をどこかで誰かが聴いてると思えないとすごく不安になってしまう。とにかく、落ち込んだりもするけれど、わたしは元気です (笑)。 それはそうと、「女性ヴォーカル論争…

考えてみれば

初號機 45 シングルも、経験値の低い時にヤマカンで作っちゃったんだよね。PCL86 ドライブというアイディアはいいと思うし、結果としてまとまってはいるけれど、これも一から作り直したくなってきた。せっかくの虎の子の 45 なのでもっと実力を発揮させてあ…

DC点火のヒーターバイアス

ちょっと調べてみたら、DC点火でヒーターバイアスをかけてる回路なんてのはいくらでもあるので、問題ないのは確からしい。実は仕組が相変らずよく分かってないのだが、使えるんならそれでいいや。

というわけで

多少時間ができたので、他の買い物もかねて秋葉原へ出向き713A を一本買ってきて問題が出ている方と差替えた。数時間連続運転中だけど今度は全く問題ないようだ。

悪い癖

何かにはまると一気にそっちに突っ込んでしまうのがオレの悪い癖で、今年はそれが自作だった。持っていた機材やケーブルを相当売り払ってその分を自作のためのパーツや球に突っ込んだわけだが、気がつくと似たようなアンプを何台も作ってるんだよね。必要性…

変更後の參號機雑感

時間とともに音も馴染んできた。やはり変更前と一番違うのは低音で、こちらではどすんどすん来るしベースラインがより明瞭に。最初はばらばらで粗いかなと思えた中域とのつながりも問題ない。厚みが増したのと、どこがどうという具体的な変化ではないのだが…

參號機前段変更

結局參號機はパワー管ドライブに変更することにして、初段とドライバをどうするかを考える。手持ちの球を眺めていて、ドライバには 6G6G がいいのではないかと思いついた。出力管としてはあまりに小さいが、三結にすると 112 に似てるという話もあるし、それ…

どのようにドライブするか

一応落ち着いたと思ったら初段の 6C5G が片方のいじノイズを出している參號機だが、やっぱりなんとなく音が気にくわない。言うなれば軟弱なのである。もっとゴリッっていうか、刃牙っていうか、そういうところが欲しい。やっぱりパワー管ドライブでドライバ…

棘、もしくは疲労

よく磨き上げられたように見える白木の床を掌で撫でてみて、棘が刺さることがある。わたしたちはその棘を取り去り、更に床を滑らかなものとして二度と棘が刺さらないようにするだろう。しかるにわたしたちは音楽を聴くという能動的行為において、床を滑らか…

メモ

やっと論文が終わったのでメモ。 Scott Nixon に、Tubedac キットの在庫はあるか、あるんだったら送料はいくらやねんと問い合わせのメールを書いた。返事はまだ。ま、現時点で向こうはまだ月曜の朝だからな。気長に待ちましょう。 気がついたら今年になって…

更に考えて

それとこれとは別にして、Scott Nixon のサイトを眺めていたら、tubedac のキットがあるんだよね。12VAC の電源さえ用意すればいいらしい。ちょっとした電源トランスとケース、スイッチや端子だけが必要だ。球も 6DJ8 系統だから手持ちがたくさんあるし、面…

OPT のこと

投稿締め切りをとうに過ぎて最後通牒を突きつけられた論文に泣きながら取り組んでいるのだが、ふと現実逃避に零號機をいじり回してみたりする。これに使ってるのは東栄の OPT-10S という安いバンド型 OPT なのだが、低音はこのサイズと値段にしてはとても立…

サブの DAC のこと

仕事をしながら音楽をかけっぱなしにしていることが多いサブシステムだが、要の DPF-7002 の調子が悪くなってきた。DAC として使うとノイズが出ることがあるし、CDP としてはスキップの効きが悪い。三系統のデジタル入力をフロントパネルで切り替えられる上…

參號機クリティカルリスニング?

というわけで參號機もぼちぼち各部が馴染んだところで、メインシステムでじっくり聴いてみた。 最初の印象では、しまった參號機の方が弐號機よりいいかも、とも思えたが、ゆっくり比較してみると力感や厚みはやはり弐號機に軍配が上がる。參號機は低音が出て…

結論

なんとか參號機 2A3 シングルも落ち着いた。要するに初段に使っていた 76 がダメで、特にヒーター・カソード絶縁が古い傍熱管だけに弱いらしく、ヒーターハムはひどいし手を近づければ盛大にノイズを出すしで使い物にならなかった。球を交換しても同じだった…

設計は難しい

今回の參號機を考えている時にも思ったんだが、トランスドライブは別にして、あまりμの高くない三極管を出力管に使う場合、真当な利得を稼ごうと思うと前段の選択肢があまり多くないことに気付く。たとえば參號機の場合、負帰還を多少かけてオーバーオールの…

一休み

これじゃあ音楽を聴くことは出来ない。