參號機前段変更

結局參號機はパワー管ドライブに変更することにして、初段とドライバをどうするかを考える。手持ちの球を眺めていて、ドライバには 6G6G がいいのではないかと思いついた。出力管としてはあまりに小さいが、三結にすると 112 に似てるという話もあるし、それはともかくとして電流をそれほど喰わない、μが割に大きい、内部抵抗が出力管としては大きいが電圧増幅管よりはかなり小さい、といいことづくめである。ざっとロードラインを引いてみたところ 2A3 を楽勝でドライブできることも分かった。安い球だが手持ちもある。

それで初段だが、適当な利得を持つ球が思いつかず、結局見た目優先で 713A を三結で用いることにした。あまりデータのない球だが 6SK7 に似てるという話なので、てことは高μ高gm高rpなわけだ。三結にしてもそのキャラクタは引き継がれるはずだから、6C5G と比べて rp とμがそれぞれ5割から6割増というところに見当をつける。

あとは手を動かしてから考えよう、ということでとっとと作業する。完成形はこんな感じ。

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回路図はこちら。もうちょっと 713A の Ep を高めにした方がいいかもしれない。

まだ音についてはなんともいえないが、第一印象としては音が太くなって勢いがあるように感じられる。このほうがいいなあやっぱり。