Tube Dac Kit

翻訳もなんとか締め切りに間に合わせたところで、タイミングよく Scott Nixon の TDkit が届いた。まだ周辺の部品がないので作ることはできないが、基板や回路図を眺めてみる(諸般の事情で手元にデジカメがないので写真はなし)。TDA1543 一個で全てを賄う超単純な NOS DAC。バッファは 6DJ8 のカソードフォロワで、たった一つの DAC チップにゲインを持たないバッファだから、オーバーオールのゲインはあまり高くないことが予想される。dAck! と同じくらいかな。

なにしろ基板が小さいのでパーツ変更の余地はあまりない。ぎりぎり I/V 抵抗とカソード負荷抵抗に Dale の巻線が押し込めるか微妙なところ。電源は 12VAC が必要とのことなので、RS コンポーネンツのトロイダルトランスを発注。ただこのトランスは一次側が 115V なので、二次側 12V だと実際の電圧は約 10.4V。これだと倍電圧整流しても B 電源を作る三端子レギュレータの入出力電圧差が微妙になるために、二次側 15V/ 3.3A のものにした。これだと 100V で使えば二次側電圧がほぼ 13V になるから問題なかろう。

他にもケースや小物部品が必要なのだが、しばらく買い物に行く時間も作る時間も取れそうにないので、形にできるのは冬休みに入ってからだろうか。