整流管変更

ふと思い立って、弐號機の整流管を 5V4G から元々の GZ37 に戻してみる(インプットコンデンサは最初から 10uF なので問題ない)。ああ、この構成にしたら GZ37 の方が合うな。以前の構成だと GZ37 はやや腰が弱くて緩い音に感じられたが、今回はよりバランスが取れていい感じだ。若干電圧は下がるようだが、GZ37 の定格には余裕があるのでそれほど大きな測定上の違いにはつながらない。こういう風に場合によってどういう球が合うかが違うから難しいし面白いとも言えるな。なんでもかんでもムラードがいいとかテレフンケンがいいとかウエスタンがいいとか決めつけるのは思考停止である。オレだってブランド指向は抜き難くあるが、貧乏人ゆえにそのブランド指向もひん曲がっていて、所謂有名高級ブランドの不人気で安い球を喜んでたりする。この GZ37 はムラードだけど不人気で安いわけであり。

でまあ、ペンギン・カフェ・オーケストラを急に聴きたくなって聴いてみたり、R.E.M を引っ張り出してきたり、何か今はそういう気分である。考えてみると結構以前からあちこちで「こんなキチガイに音楽はわからない」式のことを言われてきてて、てことはオレには音楽がわからないのだろうから、単なる音の羅列を聞いてることになるんだな。そういうことを言う人は自分は音楽やオーディオのことがよく分かっている立派な人なのだという前提に立ってることになるが、音楽がわかるとはどういうことなのかそういう立派で賢い人に聞いてみたいものである。やっぱりアキュフェーズのアンプでダイヤトーンのスピーカーを鳴らしたりするとわかるようになるんだろうか。