2006-01-01から1年間の記事一覧

CV593/ GZ32

參號機 2A3 シングルだが、整流管は 5V4G を使っている。2A3 の Ep が 270V くらい、バイアスが 50V くらいだから合計 320V を作るには多少効率のいい整流管がいいかと思ったのと、初段とドライバが直結なので傍熱管を使いたかったという二点での選択である…

いちおう完成、かな?

秋葉原へ行って、大きなブリッジダイオードと UZ ソケットを買ってくる。ダイオードは35A800V という巨大なもので、秋月で250円。UZ ソケットもまだ安価で普通に売っているのを改めて見つけたので一安心だ。 で、今日の作業は アースの見直し 2A3 の直流点火…

直流点火

どうもフィラメントハムが殺しきれない(2.5V でそうなるのは腕が悪いのだが)ので、2A3 のフィラメントを直流点火することに。電源トランスのフィラメント巻線は 0-2.5-6.3 とタップが出ているので、2.5V と 6.3V の間の 3.8V をブリッジ整流する。ほんとは…

若干の調整

初段のプレート抵抗を 47K から 62K に変更。これでかなり改善されて、つっかえていたものが出たような感じである。まだ肌理の粗さが気になるが、このへんはたとえば段間の PIO コンデンサの経時変化でも変わってくるところだからもうちょっと様子見。

自作するということ

何故真空管アンプに凝っているのか、というと、へっぽこギター弾き上がりとしては真空管に対するなんとはなしの憧れというか親近感が抜き難くあるということに尽きる。色付け上等、出音への関与上等。自分が気持ちよければ万事オッケー。見た目もなんだかか…

気が付いたことメモ

その一。結局当初通り 337A を三結にして使っているが、ゲインが下がったこともあり、初段とドライバの間の局部帰還を外した。どうも局部帰還で削っていた利得の割合の計算がうまくいかないのだが、結果としては局部帰還をかけていた時よりも明らかに音が開…

元に戻す

風邪による発熱のために仕事を休んでしまったのだが、午後になって回復してきたのでまたぞろアンプを弄り出す。いいのかそんなことで。 で、初段を五極管接続にした新回路だが、ノイズだゲインだという前に音が悪すぎる。モゴモゴ、ボワボワして高音がまった…

変更

で、気を取り直して弐號機の回路変更へ。 337A-311B という構成に変更して、明らかにゲインが足りないのが気になっていた。そこで思い切って初段の 337A を五極管接続にしようと。337A は比較的 gm の高い球で、三結でも 6J7 あたりよりは高い利得(μ=25く…

フルレンジのこと

気がつけば、家で使っているものも仕事場で使っているものも、スピーカーが全てフルレンジユニットになってしまっている。マルチウエイは地獄に堕ちて死ぬべきであるとか考えてるわけではないのだが。詳細は blog にて熟知すべし。メインが Lowther PM6A、サ…

整流管番外

前回のエントリでも少し触れたが、溜まってる整流管の中には弐號機に使えないものもある。6V4 や 6CA4 などの MT 管や、6AX5GT のようにヒーター電圧が違ったりピン配列が違っているものはもちろん、定格が満たないものもやはり使えない。オレの手持ちでは G…

耐久整流管聴き比べ大会

気がつくと随分と整流管が溜まってしまった。オレの育った村では「親が死んでも整流管」という言い伝えがあり、半導体整流のアンプを作るとオヤシロサマに祟られると信じられている。なので、たとえば大規模なアンプを作る際には、モノにするとかパラレルで…

コンデンサのこと

前回のエントリで「電源を入れるたびに音が違うのは何故だろう」と書いたが、考えてみればスピーカーケーブルとか弐號機 300B シングルの段間のカプリング・コンデンサなどを変更したので、それらの継時変化によってどんどん音が変わってきているのではない…

オーディオの言葉

何もしないのに電源を入れるたびに音が違うのは何故だろう。何故だろう。 一応言語と哲学を仕事にしてるので、概念規定の曖昧な言葉を使うことにとても抵抗がある。特に自らの主観を表現する語彙については自分の持つそれらがとても貧しいことを自覚している…

5R4WGY

色々調べてみたら、前段に直結回路を使っていてもダイオードや直熱管を使って整流しているケースは、メーカー製品を含めていくつもあるようなので、おそらく大した問題ではあるまい。というわけで參號機(仮)に 5R4GY を使うことにしよう*1。音のいい球であ…

アンプのレイアウト

さて、以前から少しずつ部品などを集めていたのだが、そろそろ頭の中で形を結び始めたので、月末からのちょっとまとまった休みには着手できるだろうということで新作アンプのレイアウトを考える。 零號機、初號機とも今となってみると色々と欠点が目に付く。…

傍熱 6B4G

仕事から帰ってきて、ふと思い立って球箱を整理していたら、Sylvania の 6B4G なんてのが出てきた。ほんものの 6B4G ではなく、傍熱管の保守用途なのだそうで、そういえばこんなものをとても安く買った記憶がある。確か 6AV5GA とかいうテレビの水平偏向出力…

真空管オーディオフェア

というわけで週末は真空管オーディオフェア。オレは土曜日に行こうかと思ってるけどどうします>誰ともなく。 ところで自分の設計した回路をつらつら眺めていて重大な勘違いをしている可能性に気付いてしまった。ぐわあ。それこそ週末に部品を買ってきて検証…

写真追加

ちょっとロゴが見えるように写真を撮ってみた。

真空管の話

AES でセールをやっていたのでいくつか真空管とかコンデンサを買い込んだ。買った中ですぐに実用に供せるのは RCA 5881。 中古で二本購入して、一本は綺麗だがもう一本はゲッタが黒くなり始めている。試験機ではエミッションはまだ新品同様だったから大丈夫…

スピーカーケーブル

さて、スピーカーを Lowther に、アンプを自作 300B シングルに変更して以来、いかに中低音を充実させ高音の暴れを制御するかが問題になっているわけだが、その過程で高音の華やかさに特徴のある Xindak のスピーカーケーブルは現状に合わないものとして撤去…

405-8H

夏休み最後の工作として、EV(旧 ALTEC)の 405-8H を使ったバスレフの小さなスピーカーを作った。14mm 厚のパイン集成材を使い、10リットルくらいでバスレフポートは 70Hz くらいのところで。 仕上げなどはいい加減だが、じっくり見なければそんなに悪くな…

適正音量

夜中の三時にクレンペラーの『復活』(1962年、フィルハーモニア)をがんがん聴いてて思ったんだが、スピーカーをローサーにしてから明らかに音楽を聴く際の音量が上がった。ハイゲインなアンプに高能率のスピーカーというのは(オーディオ的な意味とは少し…

安い球

安い球が好きだ。RCA の 845 だの刻印 300B だの PX25 なんてのはオレにはまったく関係がない。 安く売られてる球はダメだから安いのではなく、ヒーターの規格が特殊だとか、単にあんまり普及しなくて知られてないからとか、そういうものも多い。VT-25A なん…

再戦して大敗

所用で大学に行ったので、研究室においてあった DAC-AH 超改造版を持ち帰ってきた。システムがすっかり変わったので、もしかしたら dAck! と比べても美点があるかもしれないと思ったからである。以前比較した時は dAck! の勝ちだったので、今回はいわば再戦…

5R4GY

せっかく秋葉原に行ったので、数百円の部品だけ買って帰るのも空しい(そういうことも多いのだけど)。で、大橋さんの日記で気になっていた 5R4GY をアムトランスで購入。買ったのは ULTRON ブランド。ULTRONってドイツマツダの商標だっけ? 中身がどこ製かは…

測定

で、どういうわけかオシロと日本オーディオの測定器が持ち込まれていたので、オレのアンプを測定してもらった。結果を以下に記す。 出力は THD=10% で 8.5W。実際に10%も歪んでたら聴けたものではないが、7W で 4.2% くらい。実質 Ep=340V, Zp=5K にしてはま…

今日の一枚

某所で話題になって久々に聴きたくなった。十代のころからヘルツォークは好きで、したがって昔からポポル・ヴーには割合馴染はあった。しかしながら例によってカセットでしか音源を持っていなかったので改めてこれを買い直したわけである。 このアルバム自体…

DAC のこと

昨日のトラブルの際にふと頭をよぎったのだが、そういえば dAck! を導入してからもう一年半になる。現有機材の中ではターンテーブルと SACDP に次ぐ古参兵である。その間いくつかの DAC が dAck! に挑んでは敗れてきたわけであり、なんつうかディフェンディ…

ちょっとしたトラブル

さていつも通りちょっと音楽でも聴くべえかと思って CDP のプレーボタンを押したのだが、DAC がロックしない。あれれと思って DAC の電源を二三度切ったり入れたりしたらロックしたので聴き始めると、途中でロックが外れて音が途切れたりする。今までなかっ…

GSP Audio The Gram Amp 3 Fanfare

レコードを聴くためにはなんらかの RIAA イコライザが必要であり、今までは SA-3 のフォノ入力を使ってたわけだが、プリアンプを自作のへんなものに変更すると外部にそれが必要になる。カートリッジが低出力の MC なのでそれなりにゲインのあるフォノステー…