再戦して大敗

所用で大学に行ったので、研究室においてあった DAC-AH 超改造版を持ち帰ってきた。システムがすっかり変わったので、もしかしたら dAck! と比べても美点があるかもしれないと思ったからである。以前比較した時は dAck! の勝ちだったので、今回はいわば再戦である。

まずシリアスな比較試聴の前に軽めのものをかけてみる。

ARIA The NATURAL ボーカルソング・コレクション ARIA The NATURAL ボーカルソング・コレクション。

……が、最初の曲のコーラスでがっくりきて、二曲目の冒頭部のピアノで比較をやめることにした。DAC-AH が全然ダメなのである。コーラスは潰れてしまうし、ピアノの音は安いサンプラーの音をモノラルのラジカセで録音したみたいになってしまう。打ち込み系の人工的な音場などでは DAC-AH も健闘してるし、そんなに悪くはないと思うのだけど、dAck! と比べると格の違いが出てしまう。能率が高く厳しい音のスピーカーになった所為で、前段の音がよりシビアに反映されてしまうのだろう。以前よりもずっと差が大きいという結果になってしまった。DAC-AH は研究室に逆戻りである。Mac から光で受けて仕事中の BGM に使うんなら不満はないし、少なくとも USB オーディオプロセッサよりは大分いい。

しかし、dAck! ってよくできてるよなあ。これ自体が凄い音がする、って感じはないんだけど、他のものが不自然だったり歪みっぽく聞こえてしまうのだから、これはとてもナチュラルで Hi Fidelity だといえるのだろう。何十万もするような DAC を一度試してみたいんだけどね。