GSP Audio The Gram Amp 3 Fanfare

レコードを聴くためにはなんらかの RIAA イコライザが必要であり、今までは SA-3 のフォノ入力を使ってたわけだが、プリアンプを自作のへんなものに変更すると外部にそれが必要になる。カートリッジが低出力の MC なのでそれなりにゲインのあるフォノステージが必要なんだけど、その一方で昇圧トランスとフォノアンプという二段階をプリアンプの前に並べるのは大袈裟だし場所を取るしであまり好ましくないし、「MC 対応」を謳っている製品でもほとんどは MC ヘッドアンプはオマケみたいなものであまり品質が良くない。

で、MC 専用という売りの Graham Slee Project の no title を買ってみた。以前このメーカーのもっと安い製品を使った時にコストパフォーマンスの高さには好感を持っていたことが大きい。小さくて場所を取らないし入力感度が高いのでオレの用途にぴったり。デザインも洒落ている。より高級な電源アダプタを一緒に買いたかったが今回は予算の都合で見送り。

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実際に使ってみても、とにかくローノイズでハイゲインなのでとても使いやすい。この製品自体はまったくといっていいほどノイズは出さないので、ハイゲインであることからプリアンプのヴォリュームを上げなくていいために、結果としてローノイズだということだが。帯域も上から下までばっちり出てストレスを感じさせない。よくできている。

まだ新品で、これから時間とともに音も落ち着いてくるだろうから、音質について現時点でどうこういうことはまだできないが、基本的に癖がなくてさっぱりした音だと感じられる。ダイナベクターのカートリッジがそういう音だからこれはカートリッジの個性が素直に反映されてるということなんだと思うが。

音もそうなんだが、とにかくコンパクトでシンプルにしたいという目的が十分叶えられた。ラックがごちゃごちゃしてるのはいやなんである。