直流点火

どうもフィラメントハムが殺しきれない(2.5V でそうなるのは腕が悪いのだが)ので、2A3 のフィラメントを直流点火することに。電源トランスのフィラメント巻線は 0-2.5-6.3 とタップが出ているので、2.5V と 6.3V の間の 3.8V をブリッジ整流する。ほんとは巻線のこういう使い方はしない方がいいらしい。手持ちのダイオードが少し小さいので心配だったが、別に電源オンと同時に飛んだりはしなかったので一安心。無負荷だと 3.2V くらいになる計算だが、実際に 2A3 を差すと 2.5V をやや下回る。ちょっと気になるので、もっと電流の定格が大きいダイオードを買ってきて使おう。SBD にしたほうがいいかな。

確かにフィラメントハムは劇的に減るのだが、それより音質の改善が著しい。しばしば直熱管の直流点火は「元気がない」「音が悪い」みたいに言われることがあるが、このアンプに関しては重心が安定して音が滑らかになり、いいことづくめだ。ただし、その変化が本当にフィラメントの点火方式にのみ依存するかどうかは切り分けないといけないけどね。交流点火の時はどこかに間違いがあって、それを直流点火に変更した際にその間違いが正されたということだって十分に考えられる。

あと問題が残っていて、いままでフィラメントハムだと思っていたのはそれだけではなかった。フィラメントハムの裏に同じ周波数のハムが少し残っている。明らかにアースの問題なのでこっちも見直さなければ。