ウッドコーン届いた

コイズミで予約していた、PARC AUDIO の 10cm ウッドコーンフルレンジユニット DCU-121W が届いた。作りはかなりしっかりしていて、がっちりしたフレームには安心感がある。コーンの木目とフェーズプラグの銅色がなかなかかっこいい。さっそく Tang Band の竹コーンが入っている箱に入れてみる。ネジ穴の位置は Tang Band とまったく同じなので作業はきわめて簡単。おそらくこのユニットも製造は Tang Band なのだろう。

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まっさらのユニットなのでこれから音が変わっていくことは考慮しなければならないが、それでも素性のよさは明らか。とくに低音が豊かで、下手をするとだぶついてしまうかも。Tang Band と比較すると全体に帯域が下寄りになっている印象がある。ヴォーカル帯域周辺の情報量は大したものだ。人工的に音を左右にパンしているような音楽でも、スピーカーの外側まで音が移動するのにちゃんと追随する。これがアルテック当たりだと途中で壁に突き当たるんだよね。全体としては透明感があって、こういうのがスピーカーの低歪みと形容されるのだろうか。単純に広帯域を要求するならばもう少し上が欲しいと思わないでもないが、スペックからして上を欲張っていないのもはっきりしてるのでその辺りは分かって使うべきだ。おそらくウーファーが元にあって、上を伸ばしたのがこのユニットなのだろう。能率はあまり高くないが音圧に不足はない。

抜けのよさとか帯域の広さといったインパクトよりも全体的な厚みと透明感をうまく両立させることを狙ってるのかな、Fos とも Tang Band とも全く違う音で、ちょっと高価だがそれだけの価値はある。なんにしてもこうして新しいメーカーが出てきて選択肢が増えるのは良いことだ。この音ならもっと大きな箱をちゃんと設計して使ってみたくもなる。気に入りましたよ。