インシュレータ

で、球アンプ派、特に古いアンプを好む人にはインシュレータとか電線を完全に無視している人が多いのだけれど、オレは最近の人間なのでそういうのも嫌いではない。単純に経済的な理由で町田かどっかのショップで売ってるような200万円の電線とかは買えないのだが。

さて ST-70 は物凄く小さなゴム足がついているだけで、しかもシャーシの構造上底面が湾曲しやすいので下手をすると底が床についてしまう。そこでコーリアンのインシュレータを使っていたのだが、Ella に付けている山本の PB-12 の下の部分をこのコーリアンのかわりに挿入してみた。要するに桜材のインシュレータとして機能するわけだが、びっくりするくらいよくなった。なにしろ振動をうまい具合に逃がすようで、トランスの唸りが筐体に溜まらないのでとても静かになった。今までは117V 電圧で動かすとトランスの振動が全体に波及してえらいことになっていたのにそれがまるでなくなり、問題なく 117V で使えるようになったわけである。ほんとは本来ペアになる黒檀スパイクと一緒に使うべきなのだが、高さの関係でそれができないのが残念である。サブのレイアウトもぎりぎり一杯なんだよなあ。