総括と目標

オーディオネタ日記なのでオーディオ関連で今年を総括してみる。

メジャーな変化としては、(1) PD-D6 の購入 (2) 808 ダイナミックカップルアンプの作成、という二点であろう。まず PD-D6 だが、所詮安物でしかも世間の評価は決して芳しくないが、SACD を聴けば決して悪くない(特によくもない)し、トランスポートとしてはなかなか優秀である。動作音が大きいのは難点。しかし確か3月に買って今まで酷使しているが全くのノートラブルであり、他のプレーヤで読み込みトラブルが出るようなディスクでも平気で読み取れるので、そういう点は実にありがたい。

808 アンプは色々変更を加えて最近はまあまあ好調である。片チャンネルだけ若干のノイズが消せないのでまだ対策が必要だが、それとて通常の聴取位置では把握できないレベルまでは下がった。あと春日の電源トランスがこれまた所詮安物で、唸りはとは違うがなんか「シャー」というような鳴き声を発するのも難点。しかしこれは対策のしようがない。たとえばタンゴにこの規模の電源トランスを特注したりしたらいくらになるのか想像がつかない。だったら MX-165 でも使ってモノラルで組み直すっちゅうねん。なので気にしないことにする。とにかく大規模な直熱三極管にでかい出力トランスという組み合わせは全くもって反エコロジカルではあるが、さすがに求めている迫力はかなり出せているような気がする。

その他、コストや手間はそれほどでもないがなかなか気分としては大きかったのが Webster の MC トランスである。古いものだから今風のワイドレンジではないが、厚みがあってがっしりした音で、レコードを聴くのが楽しくなった。

そうしたわけで、自作が完全に方向性として定着したおかげか、あれこれ機材を入れ替えることもなくなり、経済的にも気分的にも落ち着いた趣味になってきたというのが今年の大きな傾向だといえよう。来年の目標としては (1) フォノアンプの作成 (2) 部屋を片づけてもう少しまともなラックを入れたい、という二点が挙げられる。(1) は Webster のトランスとの組み合わせで、アンプ自作の一つの関門であるフォノイコライザに挑戦してみようというわけだ。これがちゃんとローノイズかつまともな特性で作れれば、オレの技量も初心者に毛が二本生えたくらいだと自認してもよいのではないかと。(2) はオーディオのみならず部屋をちゃんと片づけようという話である。メタルシェルフはさすがにアレだと思えてきた。

その他、あまり具体的ではないが、もうちょっと大規模な多極管 PP アンプを来年は一台作れればいいなと。KT8 がなかなか可愛いしいい音がしそうな予感がするので、Lowther とイギリス生まれ同士で組み合わせるのも面白いかなと。

というわけで本年は色々とお世話になりました。来年も引き続きよろしくお願いします。