レイアウト

808 シングルアンプのレイアウトを考え中。これが決まればあとは作るだけだが、この段階がなかなか難しい。

そもそもオレは美的センスとか空間把握能力が皆無に近いので、かっこいいものははじめから諦めるのは当然として、部品が干渉しないでちゃんと収まるように考えるだけでも一苦労である。その上で無駄な配線でノイズを拾ったり発振したりする危険性も排除しなきゃいけないんだから大変だ。で、後から配置を変えたり中継ラグを追加したり取り除いたりする必要が必ず発生するので、CAD でシャーシを設計して鉄板やステンレスで立派なのを業者に作ってもらうなんて怖くてできない。

今回は結局タカチ(旧鈴蘭堂)の 450X300 のシャーシを使うことにしたが、さすがに高いだけあって頑丈で、計20kgくらいのトランスが乗っかってもびくともしない。鉄板の底板も強度に大いに貢献している。いかにもおっさんの自作アンプというルックスは好きになれないのだが、一度くらいこういう定番商品を使ってみてもいいだろう。で、宍戸風の左右対称をやってみようかと思って部品を配置してみたが、どうもデッドスペースが多くなるのが気にくわない。やはりいつも通り左前端に電源トランス、右後方に OPT という配置にして広く平面を取った方が効率がよさそうだ。

まあ、こういう苦労も含めて、自分で全部やるという感覚が自作の楽しみだと思っている。究極的にはトランスを自分で巻いたり、果ては真空管を自分で作っちゃったりするという方向もありだが、オレのような地上最強レヴェルの不器用にはさすがに無理だろうな。大ざっぱな設計と実装でもそれなりに動いちゃうアンプが関の山だ。