電源ケーブルのこと

オレも自作好きであると同時にオーヲタなので、純粋自作派のように「電線で音など変わらん、電線に散財するのは無駄、ホスピタルグレードとは持ち主の脳味噌が病院行きという意味だ」ということは言わない(最後のは実際に面と向かって言われたことがある)。ていうかどっちかというと電線は好きである。なので、スピーカーケーブルも MIT → AudioQuest → WireWorld と地味に変遷しているし、インターコネクトケーブルも最近は Belden からオヤイデに出世してたりする。経済的制約があるので何十万もするようなものは買えないが。

で、IeGO というメーカーの電源ケーブルがやけに立派な割に高くないので買ってみた。ぐぐると見つかる8,000円台で売られている奴である。ロビンあたりがこのメーカーのことを「アメリカの産業電源メーカー」とか法螺を吹いているが、台湾のメーカーである。台湾から買うと国内で買うより少し安い。ぶっとくてコネクタも立派で見るからに安心感がある。音はというと、正直電源ケーブルによる音の違いって、全体の印象が少し変わるというかそんな感じで、なかなか言語化し難いものである。ただメインのパワーアンプ電源ケーブルを今までの Belden の 19364 を使った自作品からこの IeGO に変更したら、ずっと悩まされていた電源トランスの「シャー」という鳴きが大きく減り、僅かな唸りを残すのみとなった。これはびっくり。個人的には大きなメリットである。

なんで電線でトランスの鳴きが治まるのか理屈はさっぱりわからない。しかしそういう結果がある以上、これはとてもよい買い物であった。いい気分である。