NAXOS

案外現代音楽に力を入れていて妙なものがある (もちろん安い) ので NAXOS の CD を結構買う。もちろんベートーヴェンやらモーツアルトの有名な曲を NAXOS で聴くのはあほらしいけれども、ラウタヴァーラやペルトなどを聴くのには重宝だ。90年代半ばくらいまで NAXOS の録音は痩せたつまらない音で全くダメだったが、ここ5年くらいのものにはかなりいいものがある。オレの愛聴盤の一つに武満の『そして、それが風であることを知った』があるが、これなんかは瑞々しい音で素晴らしい。このアルバムでもギターを弾いている Norbert Kraft という人がエンジニアとして名前を連ねていて、音楽家がちゃんと録音を管理してるわけだな。なんとなく ECM 系の音だ。NAXOS は最近 SACD も出し始めたし (ペルトのタイトルもある!) 以前みたいに他では名前を見かけない謎の音楽家による録音ばかりでもなくなってきたことでもあり、今後もお世話になることであろう。