JBL 2402

前記事のコメント欄のやりとりから、畏友 ruri2cat 氏から JBL 2402 を借りられることになった。言うまでもなく 2402 とは 075 の PAバージョンであり、D130 系との組み合わせとしては鉄板である。俺の D123 との相性も悪いわけはなく、山水の箱に D123+075+N2400 などといった組み合わせを愛用していた/いる人も多かろう。一度聴いてみたいと以前から思っていたので申し出に飛びついた。ちなみに、この個体は帝劇で使われていたものだそうで、それこそ美空ひばりの歌声なんぞを拡声していたことになる。そのくらいの年代のものだから、初期型のアルニコマグネットのモデルである。

現状では SACDP を修理に出しているので、以前使っていたパイオニアの PD-D9 を引っ張りだして使っているところで、アナログと旧プレーヤによる再生である。2402 は下は 2.5kHz くらいから繋げられるということなので、クロスはまったくそのまま 6uF のフィルムコンによる 3.3kHz であり、アッテネータでレベルを調整する。大雑把にバランスが取れたところで聴いてみると、予想外に素直でむしろ柔らかい音である。音の芯はもちろんかっちりしているのだが、むしろ透明感というか音の見通しに寄与するところが大きい。高域のレンジそのものは決して広くないはずなのだが。たぶん、現用の Beyma のツイータに比べて下の方の音域がきれいによく出ていて、そのあたりがそういう感覚につながっているのであろう。Beyma との組み合わせよりもモダンな音かも?ともあれとても気に入った。借り物だからそう遠くないうちに返さなければならないので、自前で買っちゃおうかなあ。ちょっと検索してみたら、決して買えない値段ではない。075 との違いも気になるが、075 になると一気に高価になってちょっと手が出ない。