Sonneteer Bront〓 SACD Player

イオニアの PD-D9 も5年酷使して、ディスクの読み取りに怪しいところも出てきたりして、そろそろ新しいものがほしいと思えてきた。しかし、最近の機種は DSD DAC としても使えたりなど大変多機能で、昔ながらにディスクをただ聞ければいいという俺のニーズには無駄である。個人的な考えとして、こういうものは単純であればあるほどいいのである。そんなわけでできるだけシンプルなSACD プレーヤーを探していて見つけたのが Sonneteer というイギリスのメーカーが出している Brontë という機種である。エミリー・ブロンテにちなんだ名前からしていい感じなのだが、外部入力なし、アナログ 2ch と同軸デジタルという最低限の出力しか持たないという俺のニーズにぴったりの単純な構成であり、しかもSACDプレーヤーとしてはおそらく現行唯一の Philips のメカを使っているところがポイント。デザインも素朴でシンプル。イギリスのメーカーというと、無闇な物量を投入せず、デザインも含めてミニマルな構成でバランスのいい音を出すという印象があって、この Sonneteer の製品もそういう匂いがプンプンする(イギリスと言ってもウェールズのメーカーらしいが)。

そんなわけで Sonneteer Brontë を購入し、喜んで音を出してみたらひどく歪んで割れている。電源を入れ直したりしてもダメなので、代理店に連絡して送り返す手はずとなったのだが、その前に念のためと思って電源ケーブルを交換したら、症状は全くなくなってしまった。ダメだったケーブルはそれまで PD-D9 につないでいたもので、もちろん何の問題もなく使えていたのだが、かなり細身のケーブルではある。それをやけになってごん太のに交換したらきれいな音になったので、もしかしたらこのプレーヤはかなり電源に敏感なのかもしれない。そういう趣旨のことは説明書にも記載してあったが、ここまで露骨だとは。一時電線病に羅患していろんな電源ケーブルを買ってその後放置していたのが役に立ったな。ちなみに RCA コネクタが貧弱かつ左右が近いのであまり太い RCA ケーブルは繋げない。

音質的には買ったばかりだからなんとも言えないが、過不足なく癖もないという感じ。若干高音よりにも感じられるが。ただ人の声は PD-D9 よりもボディを感じさせる音ではある。悪いところはないので、これからいろいろな音源を鳴らしたりセッティングを考えたりして詰めていこう。そっけないゴム足をそれなりのインシュレータに換えるだけでもだいぶ変わりそうだ。なお、PD-D9 で読めなくなっていた SACD のディスクはどれも問題なく読み込めるので一安心。あとは耐久性だな。

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行き場のない DAC をとりあえず上に重ねているがこれも考えないとなあ。