71Aシングル

ちょっとしたイタズラで昨日の 71Aシングルをメインで鳴らしてみた。スピーカーが95dBという低能率(笑)なのでどうなるかと思ったがしっかり鳴る。というより、低音は明瞭だし何より中音域の息遣いや余韻にとても味がある。またヘッドフォンアンプとしてノイズに気をつけて作ったせいで、音を止めるとスピーカーに耳をつけても何も聞こえないレベルの低雑音。今まで作ったアンプで一番「音楽的」といえるかもしれない。なんだか金と体力を使って大きなアンプを自作するのがバカバカしくなってしまった。せいぜい数Wのアンプを丁寧に作るという方向に集中しようかと考えを改めたのだった。

このアンプの良さは、71Aという出力管、春日のトランス、全段直結というシンプルな回路の合わせ技で実現しているのだろうが、たまたまうまくいったものでもあろうし、大切にしよう。