バイアンプ

この間作ったグリッド接地プリアンプは、念のため出力を二系統にしてある。そこでウーファーとツイータを別々のアンプで鳴らしてみようというわけである。チャンネルデバイダを導入するほどのシステムでなし、ネットワークはそのままのパッシブバイアンプである。

やることはラックに 45シングルを押しこんでプリアンプに繋ぎ、ツイータからのケーブルを繋ぐだけである。これでウーファーは 6A3PP で、ツイータは 45 シングルで鳴ることになる。あとは出音を聞いてツイータのアッテネータでレベル調整。もともと二台のアンプのゲインはほぼ同じなので、調整する余地は大きくない。

結果はというと、「激変!」というわけではないが、音に奥行や深みが出たというか、包み込まれるような感覚を覚えられるようになった。ファンダメンタルの水準がちょっと上がった感じ。どういう理屈でそういうふうに聞こえるのかはよく分からないが、結果として悪いことはないからよしとしよう。

こうなるといろんなアンプの組み合わせが考えられるので、サブ用に作った小さなアンプにも活躍の場が出てくる。安く買える小さな OPT って低域はプアでも高域の特性は案外素直なものがあったりして、こういう用途で真価を発揮するアンプもあるかもしれない。遊ぶネタが増えたことは善哉善哉。