総括

総括せよ!

というわけで本年の出来事を総括しようと思ったが、考えてみればシステム総入れ替えであった。一番大きいのはやはりスピーカーであって、D123+Beyma CP25 という組み合わせは実に俺に合っていた。前任の Lowther と違ってかなり鷹揚でアンプやジャンルをあまり選ばないよく出来たやつで、50年も前のユニットとは思えないくらい癖がないが、たしかに JBL らしい明るさや反応の良さは感じられる。ほぼ思いつきに近い導入だったが、結果としては自分の好みを再認識させられた形だ。Beyma のバイラジアルホーンツイータも、さすがに現代のユニットで、やや抑えめに使っているせいもあってか素直にレンジを広げてくれている。クロスオーバー周波数は推奨値よりもかなり低いが、自分の感じとしては上手くハマっているように思える。

アンプを作るのはそれ自体が趣味みたいなところもあるのだが、紆余曲折の結果完成させた 6A3 PP アンプは音質も性能も満足のいくもので、これが常用になっている。満足はしているが、じゃあこれで打ち止めかというとそうなりそうにないところが業の深いところでもある。年末ギリギリに作ったプリアンプはまだ調整の余地が多いが、ほぼ思ったような結果が得られそうである。

問題は増え続ける CD 山脈をどうするかで、部屋の抜本的改革が必要なのは分かっているのだが、これは制約が大きすぎてどうしたもんだろうか。ともあれ、迷走を続ける俺のオーディオ生活であるが、本年は得るところが多かった。来年の年末にどうなっているかは神のみぞ知るセカイである。