6528 SIPP 小変更

良い音なんだけどいまいち気に入らない 6528 SIPP。ちょっと考えて、動作点を見直すことにする。なんとなくレギュレータ管だからという理由で比較的低電圧大電流方向で使っていたのだけど、どうも今までの経験から言って Ep が高めの方が好みのように思える。そこで定電流回路をちょっと変更して、片チャンネルあたり 125mA 流していたものを 100mA に減らす。そうすると整流管に 5AR4 を使えるようになるので効率が上がり、一気に実質の Ep が 290V から 320V ほどになる。こうなるとバイアスが深くなって、LM317 の定格電圧に不安が出るので、カソードと定電流回路の間に手持ちの 250Ωの抵抗を挟んだ。ついでに初段も Ep をやや高めに設定してみた。見た目も今まで 5AU4 だけが飛び出していたのがだいぶバランスが良くなった。

音質的にも、ぴしっと決まった感じはそのままで、かなり今まで感じていた不自然さが減って元気が出てきたようだ。これなら使う気になる。それなりにコストも手間も掛かっているので、気に入らないままじゃあもったいない。