測定君

この間でっち上げた DAC を簡単に測定してみた。

同軸に入力できる正弦波のデジタルデータを作る方法から考えなければならなかったが、MacAudioTest というソフトウエアで、スイープも含めてサンプルデータを作ることができる。このデータを Audiotrak MAYA EX5 で USB→S/PDF に変換して DAC に入力できる。んで DAC のアナログ出力をミリボルに突っ込むという寸法だ。

こんな簡便な方法だから細かいことはあまり分からないが、出力電圧に関しては最大限で 0.6V。普通 1V だからやっぱりだいぶ小さい。周波数特性は、下は 10Hz から完全にフラットだが、10kHz あたりから 0.5dB くらい盛り上がり、19kHz あたりから減衰が始まる。オーディオインターフェースのスペック上の上限が 20kHz だからまあこんなもんだろう。DAC 自体はもうちょっと行けるのかもしれない。

波形も見ようと思ったらオシロの調子が悪いのかなんなのか上手くいかないのでこっちはパス。どっちみち AudioTest は 22kHz までしか出せないので、超広域で発振していたところで分からないし、トランスが LPF として機能するので、出力信号に悪さすることもなかろう。

てなわけで、デジタルな信号を測定しようとすると、介在する要素が多くてありあわせの機材ではほんとに大まかな感じしか分からない。分かった範囲で言えば、高域の僅かな盛り上がりを潰そうと思えば潰せるかもしれないが、この程度が実際に音楽を聴いてる時に聴感で認識されることもなさそうなので放置する。逆に考えればトランスによる暴れをこの程度に抑えられていることは成功と言えるかもしれない。A-20 は優秀である。