調整中

昨日できたギターアンプだが、初段のカソードのパスコンを外して電流帰還がかかるようにしてゲインを抑えたら大分いい感じになった。おそらく初期の Champ は使われるギターがシングルコイルのものしかなくて、かなり高いゲインが必要だったのだろう。それが50年代末くらいになって色んなギターが増えて、初期のゲインでは使い難いということになったんじゃなかろうか。その辺の事情がどっかに書いてないかしら。

出力管も手持ちをいくつか比べてみたが、いまのところ 5881 (Tung Sol じゃなくて RCA だが)が一番バランスがよく歪んだ音もきれいだ。Philips ECG の 7581A はアタックが潰れる感じがするし、Svetlava(S ロゴ)の EL34 だと抜けが悪い。最初使った Tung Sol の 6V6GTA(スモークグラス)はクリップが早い感じでクリアトーンがいまいち。整流管も1500円くらいで買えることの多い MAZDA の 5V4GA/ GZ32 に変更したが、こちらの音の違いは分からない。ということは相対的に高価な松下 5AR4 を使う必要もないな。ただ 5881 は猛烈に熱くなる球なので、しばらく使って熱によるトラブルが起きないかを観察する必要はある。

全体として、やはり構成が古典的なせいか、特に歪ませた音が昔懐かしいファズトーンである。もっと中間的な歪みが出したいところだが、これはギター側のコントロールなどで対応できる範囲ではある。負帰還量を増やすとそれなりにぱきっとした音も出るし。