ツイータのクロスオーバー

Lowther にアイデンのホーンツイータ AT-7000 を乗せて使っていることは前から書いているが、Lowther は一応 20kHz まで出ることになっているので、AT-7000 を完全にスーパーツイータとして使うべく、HPF のコンデンサは 0.22uF というごく小さいもので、しかもアッテネータでかなりレベルを下げている。

しかし、先日どっかで「フルレンジにツイータをつなげる時のクロスオーバー周波数は低めなくらいがいい」という話を聞きかじったので、コンデンサを 0.47uF に増量してみた。これでもクロスオーバーはずいぶん高いのだが、手持ちのコンデンサが次はいきなり 1.5uF になってしまうので、とりあえずこれで試してみることにしたわけだ。

コンデンサを交換してアッテネータのレベルを少しずつ上げていくと、確かに「こりゃいいかも」と感じられる。で、ちょうどよく聴こえるあたりまでレベルを上げてしばらく聴いてみた。今までどうも気に障っていた、人の声の倍音あたりの雜味が低減され、滑らかでスイートな感じになる。それに伴って全体的に透明感が増して見通しがよくなる。音場まで前後左右ともに広くなって音に深みがましたようにすら聴こえる。今までの 0.22uF という容量は考えてみれば以前のアンプとの組み合わせにおいて試行錯誤の結果として決定されたもので、アンプが変われば音も変わるわけであるから、もう一度試行錯誤してみるべきだったのだ。

これでしばらく聴いてみて、今度は0.47uF に 0.22uF をパラで接続してみるなどもう少し色々試してみよう。しかしちょっとしたことで色々な表情を見せるスピーカーである。もう付き合い切れないと思うと突然ひどく魅力的なところが出てきたりする。そりゃあツンデレ好きだけどさ。もう少しデレてくれてもいいと思うんだが。