45 シングル更に改造

コメントで示唆いただいた 45 シングルの改造だが、結局カソードチョークを入れる場所がなく、6C4 のカソードフォロワを挟んで全段直結にすることにした。幸い東芝の 6C4 の未使用が二本あったのでこれを使う。初段は WE404A のまま。少し Esg を下げてゲインを若干小さくする方向で。電源は手抜きして初段とカソードフォロワを共通にして単純なものとし、6C4 に 4mA くらい流す設計にする。

実際に動かしてみると、初段の Ep が少し高いために結果として 45 が想定よりも低電圧大電流での動作になる。出力はそれでも 2W くらい出るのでこれだけでも改造前よりは向上している。初段の Esg はいい感じなので、初段のプレート抵抗をちょっと大きくして電圧を調整する必要がある。カソードフォロワドライブにすることで広帯域となりトランスのボロが出ることを危惧していたが、幸い大した暴れは出ていない。50kHz から上がすんなりと落ちている。それより下の盛り上がりも大きなものではなく、僅かな補正で対応できそうなレヴェルだ。ちょっと音が硬い気もするので負帰還量を少し減らすか。このへんはまだ要調整。

小出力時の歪みはそれなりに小さくなったので、聴感上も素直な音になったように思える。基本的にはこのあたりが落とし所かなあ。