真空管の値段

うわ、1か月近く放置していた。仕事とゲームが忙しくてオーディオどころじゃない現状である。

とはいいつつ、漠然と次はどんなアンプを作ろうかと考えながらオークションを眺めている。タマを買うときは大体オークションで仕入れることが多いのだけど、最近の高騰ぶりにはちょっとびっくりだ。場合によってはショップで買った方が遙かに安いこともある。eBay でもヤフオクでも同じで、最近で一番驚いたのは GE の 6BX7 がペアで15,600円で落札されたことだろうか。6AH4 に続いて供給が極めて減ってきた球とはいえ、まだ1本5,000円を超える値札がつけられるものではないと思うのだが。eBay でも松下の 6CA7 が「一本」70ドル近くになっていたり、45 も状態のよさそうなものならペアで200ドルまで行くことさえある。GZ37/CV378 も一本60~70ドルくらいが相場になりつつあるようだ。オークションではなくたとえば AES から買う場合でも、Used と言明されていない球であってもあまり状態のよくないものが届く割合が上がっているような。

こうなるとなおさらよく知られている球は買えなくなる。世界的に球アンプが流行ってるということなんだろうかねえ。不幸中の幸いは円高ドル安だけど、値上がり自体を compensate できる水準ではない。金属不足でトランス価格はうなぎ登りだし、この趣味には厳しい時代である。中国のバブルがはじけるのを期待するしかないか。中国経済の急激な膨張が実体経済の拡大ではないという前提があっての話だが。