測定くんアゲイン

明けましておめでとうございます。全世界数人の読者の皆様、本年もよろしくお願いいたします。

ところで WaveSpectra がインストールしてあった ThinkPad の液晶が死んでいたのが復帰したので、弐號機(改)809 シングルアンプを改めてちゃんと測定してみる。ゲインは 10db ほどの NF をかけた上で28dBくらいある。かなりハイゲインだ。出力は THD=5% で約6.5W。ほぼ予定通り。問題は周波数特性で、下は 10Hz までほとんどフラットなのはいいとして、7kHz くらいから利得が上り始め、70kHz くらいまで増え続ける。つまり正帰還になっちゃってるってことなのか?

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発振はしていないようだが、可聴帯域でこんなことになってるのはいかにも気分が悪い。このような現象は初めてだが、やはり帰還量が多いかと思って減らしてみても変わらず。試しに OPT 一次側の接続を入れ替えると即座に発振するので、そもそも位相が間違ってるというわけでもない。

超高域だけ正帰還になってるとかなら位相補正回路で誤魔化すこともできるんだろうが、これだけ広い帯域に亘って正帰還になってるというのが何を意味するのかがよくわからん。聴いた感じおかしいところもないのがさらにわけがわからない。もうちょっと問題の切り分けをしないといけないなあ。