復活の森の仲間たち

誤解から生じた勢いで 5998APP に改造してしまった伍號機だが、音も見た目も元の 832APP の方がいいので元に戻すことにした。ついでに定数もいくつか見直し、特に初段の動作点を検討する。また、改造の際に誤って 832A のプレートピンを一つ折ってしまったので新しい 832A も調達。AES で頼んだら、RCA の新品が8.8ドル。送料がもったいないのでスペア込みで何本か注文し、ついでというか 815 も頼んでしまった。これもそのうち形にしてみよう。

形そのものは以前と同じなので写真は省略するが、やはり音はいい。どっちかというと繊細で細かい音までよく再現するところが印象的だ。PP かつ深めの NFB のおかげで残留ノイズは 0.1mV を遙かに下回る。出力は 5W でクリップするくらいで、これは思ったより少ない。おそらく 832A の Ep をもっと上げればさらに稼げるだろうが、他のところとのバランスであまり上げない方がいい気がするので、ここで妥協しよう。周波数特性は 10Hz から 30kHz まではほぼフラットで、50kHz で -3dB というあたり。これももっと上まで延ばせる予定だったがなかなか難しいものである。歪率は 1W1kHz で 0.3% くらいだからこんなもんか。

回路図はこんな感じ。

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