Hickok 600A

真空管試験機は Mercury FC-2 しか持っておらず、これはエミッションのみを測る機械だし、UX や UY の球も試験できない。そこで gm を測れて古い球も試験できる試験機が欲しいと思っていたところ、ジャンクの Hickok 600A を見つけて導入。TV-7 みたいな豪勢なものは到底買えないが、これでも一応要求はほぼ満たす。

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ジャンクではあるが整流管(83と5Y3GT)はちゃんとついていて、各部電圧もちゃんと出ている。そこで早速測定してみるとまともに動く。よしよし。双三極管のユニット間のズレなどが把握できて面白い。

手持ちの球を測ってみると、811 や 45 があまり元気ではなく多少凹む。ほんとうはちゃんとキャリブレーションをすべきなのだが、ちょっと面倒なので時間ができるまで先送りせざるを得ない。しかし、これで一応の測定環境は揃ったといえよう。ジャンクばかりだがそれはそれでなんとか使えるものだ。どうせ真空管回路なんていい加減なものだしね。