GU50

eBay で購入した GU50四本とソケットが届いた。球よりソケットの方が高い。

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写真の通り、ソケットに装着する時には球についているノブを外してソケットの蓋を閉める構造である。これならば確かにそうそう外れることはないだろう。以前も話題にしたことがあったが、元々はドイツ軍がウルツブルグ・レーダーのために開発した五極管 LS50 があって、ソヴィエトがそれをコピーして GU50 を作り、戦車の無線機などに使っていたらしい。偶然今売っている MJ に作例が載っているが、筆者が渡辺直樹なので屁の役にも立たん。

とにかく形の面白さに惹かれて買ってみたんだけど、なかなかしっかりした造りの球である。最大プレート損失が 40W もある。gm が低いので使いやすそうだ。データを見るとスクリーン耐圧が 250V ということになっているのだが、LS50 のデータシートでは三結の場合のプレート耐圧が 400V とされている。だったらスクリーン耐圧も 400V なんじゃねえの?と思わないでもないが、このあたりがよく分からない。分からないといえばピン配列もぱっと見でははっきりしなくて、データシートではシンボルに数字がつけられているだけなので実際の球でどのピンがどれに当たるかを判断できない。LS50 にはガイドピンがあるのだが GU50 にはないんである。ソケットにはガイドピンの穴があいてるんだけどね。7番ピンがシールドということなので、実際に球をよく見て、シールドにつながっていそうなピンを7番であるとしてそこから他のピンを判断してみたが、どうやらそれで正しいようだ。

アンプに仕立てられるのはしばらく先だろうが、今のところ五結で使い、五極管ドライブのシングルにしようと考えている。適当に考えた動作点では 10W 近く取れそうである。OPT も日本ではあまり見かけないものを使う予定。さてどうなることやら。