巡り巡って元の鞘

いろんな球を差して実験していた零号機だが、結局は EL32 で落ち着いてしまった。もとはといえば 6V6 が前提のアンプだったから、電圧や電流の具合がこのあたりでちょうどいいみたい。三結にしているのでプレート電圧はスクリーン耐圧に規定されて 250V という典型的動作点で落ち着くし。

しかしいい球だよこれ。低音はさすがに少し軽くなるけど、そこから上のバランスがとてもいい。パワーが取れないので出力管としては少し物足りないものの、音質のきれいさは特筆すべきだと思う。弐号機 300B シングルのドライバに使う予定だけど、300B との相性もいいに違いない。