DPF-7002 のこと

デスクトップのサブシステムで使っている CDP は KENWOODDPF-7002 である。今更何か付け加えることもない有名な機種だが、10年前の機種なのにノントラブルで動いていてとても重宝している。ヤフオクで18,000円くらいで買ったんだが、非常に便利だ。デジタル入力が光と同軸で合計三系統あるから、Mac からは光で、PC からは DDVOX 経由で同軸で入力できて、フロントパネルのボタンで簡単に切り替えられる。その上 CD が聴けて小さくて場所を取らないのだから、これ単体だと曲のスキップが面倒だとか贅沢を言っては罰が当たるというものだ。

音質的には明らかに作為の感じられる音だけど、狭いスペースにあつらえた小規模なシステムでは多少広がりが強調されてるくらいの方が収まりがいい気もするし、やや多めの低音も然り。弦の音色などにはなかなか見るべきものがあるし定位がいいのも美点だ。結局、これが一台あれば、ボリューム付きのパワーアンプとスピーカーがあればそれなりになんとかなっちゃうわけである。豊富な入力とそこそこの音質と省スペースとを兼ね備えた機械っていう点では One and Only だ。これが出た当時はコンピュータで音楽を聴くなんてのはまるで現実的じゃなかったと思うんだけど、結果としてそういう用途に非常に向いたものになり、今でも中古にそれなりの需要があることとなった。

なんでこんなことを書いてるかというと、アンプ自作のためのスペースと資金を捻出するためにデスクトップ周りをシンプルにしようと考えていて、試しに DPF-7002 と自作 EL32 アンプを直結で鳴らしてみたら存外よかったからである。つうことで、もうちょっと状況を整理したら蔵出しセールをやろうと計画中。