dAcK!

通販で頼んでいたスローブローヒューズは品切れだそうで、こりゃ秋葉原まで行って買わなきゃダメか。しかしこのまま音を聴けないのも腹立たしいので、当座凌ぎに近所でファストブローのを買ってきた。すぐ切れるのが難点だが、とりあえず音は出る。

というわけで dAck! だが、なるほど太い音である。たとえばチェロのゾリっとしたところを丸めないで基音が太くなる感じかな。オケものよりはソロ楽器が目立つものの方が特色が出るし、ドラムやギターがとてもそれっぽくなるので、そういう楽器が活躍するジャンルの音楽の方が合うかもしれない。The Smith なんかはとてもいい感じだ。

確かに無理に高解像度やアンビエンスを演出する傾向のある低価格 DAC 群と比べると特徴がはっきりしていて、なるほどこの手があったかとショックを受ける人がいただろうことは想像できる。オレの場合は DAC-AH という乱暴な機械に慣れてるおかげでこれは穏やかな音に聞こえるけれど。NOS DAC という形式が共通している DAC-AH に比べれば洗練されていて粗さがない。開発者はアナログの音を目標にしてるのだそうだけど、アナログほど突き刺さる感じはない。素直な音だ。球バッファの DAC に近い傾向かなあ。

もう少し色んな音楽を聴いてみないとなんとも言えないところもあるけど、素性のよさは感じる。なにしろ電池の制限で長時間聴き続けることができないので、少しずつ評価していくしかない。てことで。

ということで設置状態。