DACの話

えー、「安くて音のいいDACスレッド」で話題になってるみたいなので。

なかなか DAC-3 と DAC-AH と KECES を全部持ってる/持ってた奴はいないと思うが、DAC-3 を Nary さんにお譲りしたのは DAC-3 が DAC-AH に負けたからではない。メインの Jungson のバランス出力+ UTC A-20 の音で十分で、場所を取る DAC-3 の必然性が下がったから。DAC-3 の音自体には何の不満もなくて、今でもオレが知ってる安く買える DAC の中では出色だと思ってる。

DAC-AH はオペアンプ変えたり I/V 抵抗変えたりカップリングコンデンサ外してタムラのライントランス+ OSコン出力にしたりして、オリジナルの粗さや固さが取れていい感じだけど、解像度や滑らかさではまだ DAC-3 に軍配が上がる。ただ小さいので、サブで Mac からの出力を受けるのにはぴったり。サブではほとんどロックしか聴かないし。あとこんな汚い工作で改造しまくったもの人様にお売りできませんって。

KECES USB-DAC はやはり USB がネックなのか、Mac からの光出力を直接受けての DAC-AH に比べると音の勢いや太さで劣る。もっともオレが今まで使った大概の USB オーディオデバイスよりはずっと良いので、職場で TU-879R + Axiom M3Ti のシステムで使ってる。ちょっとまともな USB オーディオになるとほとんど KECES よりずっと高いしね。

ので、オーディオ的完成度では DAC-3 が一番だと思う。相対的には高いしね。ちなみに価格はたしか $310 くらいで、送料が $50 くらいだったかな。レートの悪い時でも40,000円をちょっと超えるくらいだったと記憶している。この値段で、デジアナ別電源 (立派なトロイダルトランスを二つ使ってる) で 24/96 アップサンプリングの DAC が買えること自体嘘みたいな話。あ、最終的には OPA627BP + Dynamicap 仕様になってるけど。

ちなみに悪い虫は疼くもので、当該スレでも話題に出てる Lite の球バッファ DAC は気になってたりする (笑)。