フォノイコライザ

「仕込んであるもの」とは全く関係がないのだけれど、プリアンプが壊れて以降ずっと Creek OBH-12 という所謂パッシブプリで聴いていて、どうもこれでいいんじゃないかというよりこの方がいいんじゃないかと思えてきた。そこでプリアンプが結局直らなかった時のことも考えて、まともなフォノイコライザアンプが欲しくなってきた。今ある norh のフォノアンプは大したことがないし、かといってまともなものを普通に買おうと思うと高くて仕方がない。

 それで見つけたのが DAC-AH と同じ Lite Audio のキット。MM/MC が使える 12AX7 4本使いのフォノアンプ基板、6Z4、12B4A、12AT7 を使った安定化電源基板、電源トランス、それに立派な箱で $207。キットといっても基板は全部完成しているから、電源と入出力の配線だけ。簡単に組むことができた。

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しかし問題があって、発注してから「MC カートリッジを使う場合には、電源とフォノアンプ基板を別の箱に入れないとノイズがひどくて使えない」と言って来やがった。聞いてないよ。実際同じ箱に入れてみると、フォノアンプ基板の左チャンネル側が安定化電源に近いんだけど、そっち側から盛大にノイズが出る。ムキー。ただし、ノイズを横において音だけを聴いていると非常によろしい。ノイズに弱いことを除けば MC ヘッドアンプ部は非常に優秀で、ゲインが大きくて、デジタルソースと同じくらいのボリューム位置で聴くことができる。音質そのものは昇圧トランスを使った場合よりも鮮明でワイドレンジな感じがある。フォノイコライザアンプ部も同様で、ワイドレンジで音場が広く、なおかつ低音ががちっと出てくるので気持ちがいい。こりゃあ高級な音ですよ。ノイズさえなければ。

というわけで、なまじ音がいいのでもったいなくなり、電源部を別箱に入れることを計画中。箱そのものをどうするかという問題と、電源部とフォノアンプ部の接続をどうするかということの二つを解決しなければならない。DIN コネクタか何かで接続しようかな。トランスと基板を入れなければならないから箱もそれなりの大きさになりそう。なんだか大袈裟なことになってしまった。