オーディオに関するサイト

個人サイトとかショップのサイトとかを時々眺めるんだけど、なんでこうたかがオーディオに人格を賭けちゃってる人が多いのかね。オレは音楽と機械いじりが好きで、それが両立される趣味としてオーディオ機器をいじり回してるに過ぎないのだが、持ってる機械に自己を投影して、そこに自分の人格があるかのように振る舞ってる人が結構いて気持ち悪い。そんなこといったらオレなんか中国人になっちゃうよ。

「レコード演奏家」なんてことを商売のネタとして言ってる人はともかくとして、それを真に受けて「再生芸術」なんて言い出すとか、「原音再生」とか、どっちにしてももうアホかと。ものはものに過ぎなくて、そのものが具体的にどう使われてどういう結果を出しているかが問題なんだと思うけど。だから、読んでいて面白いと思うのは、自分で実際に身を切ってネタを提供してる人のサイトで、なおかつそれでどういう音楽を楽しんでるかが分かるところだけ。信じがたい値段の電線を取り換えるだけで、馥郁たる響きがどうのとか言われても一生やってろって感じだ。まあ、家が建ちそうな価格の機材を並べてる人はそれはそれですげえなあとは思うけれど。

オレは基本的にオーディオショップというものを信用してないので、よさげに見えるものを直感で買うか、大橋さんみたいに信用できるものを作ってる人から直接買うかしかしないけれど、ショップのサイトで個人色がでてるものを見ると死にたくなる。趣味ってのは純粋に精神的な領域だから、たかがショップの店員ごときに精神に容喙されたくはない。だいたいショップの店員が書いてるものは日本語としてめちゃくちゃなものがほとんどで、そんな見るからに頭の悪そうな奴と口をききたくないし、そんな連中にいいようにだまくらかされて目が飛びでるような金額のわけの分からないものを嬉々として買ってるような人々とも仲間にはなりたくない。

このオレの blog にしょっちゅうコメントを書いてくれてる人たちは、自分の興味のある領域がそれぞれあって、それぞれ重なるところもあれば重ならないところもあって、それでうまくいってるんだと思う。もしかしたらオレが部屋で聴いてる音を聴いたら酷評するかもしれない (笑)。もちろんオレにはオレの固有の価値判断の基準があるけど、それはオレの個人的なものに過ぎない。こういうものをこうやって買ったとか、こういじったらこうなったとか、どういう風に壊れたとか、そうした事柄が蓄積されていければ十分に楽しい。単なる私的なメモ書きとしてはじめたこの blog だけど、おかげさまで結構多くの人がわいわいときてくれているし、助かる情報をたくさん提供してもらっていて、まことにありがたい。なんかオレばっかり得してるみたいで心苦しかったりもする。とにかく、オレが嫌いなタイプのサイトに自分でしてしまわないことは意識していよう。