メタルコーン

SA-3 はツェナーの到着待ちなので手を出すこともできず、一休み。というわけでネタはないのだが。

大橋さんの日記で、メタルコーンと球アンプは相性がいい、みたいな話があった。そこで例に出ていた Entry S はオレも持っていたことがあって、確かに球アンプで鳴らすとよく響く素敵なスピーカーだった。それをなんで手放したかといえば、某所で聴いたディナの音に感動してしまい、Audience 42 を買うために売ったのである。ちなみにオークションでほとんど買値と変わらない値段が付いて、人気に驚いた記憶がある。

しかし Audience 42 は想像以上にリソース喰いで、サブ環境でまともに鳴らすことができなかった。メインにつないでみたら実に朗々ときれいな音で鳴り、これまた球アンプとの相性もいいように思ったが、ハイパワーなアンプでゴリゴリ鳴らして真価を発揮するタイプで、すぱっと音離れよく鳴らすのには相当大変であると身に染みた。これは養い切れないということで売ってしまった。メインのスピーカーは Music Goddess で確定しているので、もっと気楽に聴ける小型スピーカーが欲しいだけだったことにようやく気付いたわけだ。これまた展示品を定価の半額で買ったものがほとんどその値段で売れた。しかしいつか予算と広い部屋を手に入れたらディナには再挑戦したいと思わせる魅力はあった。

で、現在のサブの Axiom M3Ti に至る。これもアルミコーンだから Entry S 同様メタルコーンウーファーの仲間に入れていいが、適当に置いてもスパンと音が前に出てきて、なおかつ広がりも感じさせるいいスピーカーだ。ウーファーがネットワークを介していないせいか能率が高く、明るい音色で軽快なところがいい。ダイナコとの相性もばっちり。リアバスレフだが奥行がそれほどないので設置にも苦労はない。

「ドメスティック・オーディオ」という概念でいうなら、値段ももちろん、あまり余計なことを考えずにいい音が出せるというのも大きいだろう。オレのダイナコ (改) と M3Ti の組み合わせはドメスティック・オーディオの最たるものではないかと自負してるのだが。