Counterpoint SA-3 続き

日曜で時間があるので内部をもう少し検討。回路図がないので詳細は良くわからないが、トランジスタを使ったレギュレータなど、増幅回路のシンプルさに対して電源関係はかなり凝っている。整流に使われているダイオードは並品のようなので、これを SBD に交換するのは効果があるかもしれない。別筐体の電源部は単にトランスが入っているだけ。消費電力が 25W しかない割にはそこそこ大きなトランスが入っている。電源ケーブルはトランスに直付で端子が見えないので交換するのは無理っぽい。マイケル・エリオットがやってる Counterpoint の修理・改造を行う Altavista Audio のサイトでは SA-3 を含む Counterpoint 製品用のトロイダルトランスが売られていて、これを買ってケーシングするという手もあるな (もとの電源ボックスには大きすぎて入らないらしい)。結構高いけれど 100V 用のトランスもあるみたいだ。

見るからに安物のボリュームは ALPS 製。一般的な 100kΩAカーブだし基板直付ではないので交換は容易そうだ。サイズ的には ALPS のミニデテントがなんとか入りそうなので、同じくらいの大きさの東京光音の2CP2500でも奢ってみようかな。真空管の動作には割とシビアなようで、古い笛吹童子ではまともな音がしなかった。新品で買った地球マークの Amperex (西ドイツ製) では問題ない。元の球に比べると明らかに高音が伸びるので当座これを常用することにする。

安かったし古いものなので改造の土台にしようと思ったのだが、手を入れられる余地は案外少ないし、何よりストックでこれだけ音がいいものをあまりいじる気にもならない。下手をしてバランスを崩したら元も子もない。明らかに現代の水準に達していない端子とボリュームだけ交換して終わりか、かなり頑張ってもトランスの交換までだな。回路そのものに手を入れることはしないですみそうだ。

ねこは早速気に入ったらしい。