EL34耐久聴き比べ続編

ヤフオクで比較的安く状態のよさそうな Mullard EL34 が出ていたので落札した。xf4 で GE ブランドだから基本的にはオレが持っているものと同じだが、ゲッターの光り具合やロゴの残り方からいってあまり使われていないもののようだ。これを SV-2 に挿してみると、確かに状態のいいものだけにオレの持っている寿命が来たようなものとは大分違って、むしろ輝くような高音が出る。太さや音場の広さ、定位のよさといった美点はそのまま。なるほどこれはいいものだ。

そこで色気を出して、これを 805 アンプでも使ってみようと考えた。以前も EL34 を使ったことはあるのだが、考えてみれば本来このアンプのドライバである 6L6GC は、EL34 と規格は近いものの、6L6GC には1ピンがなく、第3グリッドがカソードと共通で8ピンに来ている。一方 EL34 は第3グリッドが独立して1ピンに来ているという違いがある。ということは、1ピンと8ピンをつないでしまえば、安心して EL34 も使えるというものだ。というわけでその作業をした上でバイアスも深めにして Mullard EL34 を挿してみた。

うむ、SV-2 のときと同じ傾向の変化だ。こっちの方が元の音調がシャープで固めなのだが、低音に弾みが出ていい感じだ。しかしこうなってくるとどっちもいいなあ。どっちかなんて選べないよ! てことでソースによってつなぎ換えるかな。小編成の繊細な音楽だと SV-2 の方が合うし、ドカドカした音楽なら 805 の方が合う。瞳子と可南子をどっちも妹にするようなもんか (だいぶ違う)。