DAC-3 続き

ずっと電源を入れっぱなしにしていたら大分音も落ち着いてきた。基本的な性格は第一印象と変わらず、厚みがあってガッツのある音だ。特に低音が充実していて、バスドラなどは随分締まりが増した。また、ピアノの音がなかなか自然で、どうもしっくり来なかったピアノコンチェルトのたぐいが楽しく聴ける。ただ、解像度が高いので、逆にソースによっては CDP 内蔵の球 DAC の方が聴きやすいこともあるから、両方とも使えるように CDP のアナログ出力もプリに接続している。

DAC の帝王というと、リニューアルで大幅に値上がりしてしまったとはいえ JOB DA48 だと思ってるけど、他に10万未満クラスではなかなかこれという機種がない中で、DAC-3 は結構いい線だと思う。C/P という観点でいけば大変なものだ。DA48 は若干線が細いというか、いかにも現代オーディオの音なので、DAC-3 の方が好きな人もいるかもしれない。オレもこっちの方が好きかなあ。それほど高級ではない CDP を使っていて買い替えを考えてる人は、これか DA48 を買えばそこそこ幸せになれると思う。ただ、DA48 もそうだったけど、これも電源ケーブルでころころ音が変わる気配がある。もうちょっと色々試してみないと確かなことはいえないけれど、ケーブルに関しては大飯食らいかも。