バイアンプ

アドバンス HC-2 が改めて聴いてみるとあんまりいいのに気を良くして、メインのシステムの中高音を担当してもらうことにした。以前もちょっと試したことはあるのだが、そのときは HC-2 の具合があまり良くなかったせいもあってうまく行かなかったのだ。しかし今回はきちんと調整して左右の音量差もないしノイズもない。ありあわせのケーブルでつないでいざ音出し。

……すげえ。こんなによくなるとは思わなかった。高音に甘さが乗るところは予想できたが、全体の音の厚みや空間表現がまるで違う。ホールトーンとかリバーブが数倍よく聞き取れるし、パーカッションの位置関係までよくわかる。「浸透力」とでもいえばいいのか、こっちに飛び込んでくる音の勢いが当社比三倍増くらいな感じ。もちろん現状ではまだ適当につないだだけなのでこれから調整の余地はあるけど、基本的な方向性としては不満はまったくなくなってしまった。バイワイヤを前提としてるスピーカーってのはこんな適当なバイアンプでも発揮できる実力の割合が相当違うんだろうな。今まで可哀想なことをしていたな。ということでラックの中身はこんな感じ。

あとサブにはダイナコ改をもってきた。小型フルレンジを小音量で鳴らすという用途に限っては HC-2 にかなり負ける。とりあえずはこれでいいけど、そのうちサブにも直熱三極管無帰還シングルを欲しくなりそうだ。