Xindak のケーブル

いろいろ機器が増えたりなんかして、電源ケーブルとラインケーブルが足りなくなった。切り売りの線材を買ってきて作ってもよかったんだが、ここは一つまた新しもの好きがうずいて、中国は Xindak というメーカーのケーブルを頼んでみた。AC-2 というラインケーブルと FP-1 という電源ケーブル。ラインケーブルの方はごくオーソドックスな無酸素銅の線材を使ったもので、あまり太くも硬くもないので使いやすい。コレクトチャックもちゃんとしている。電源ケーブルは銀線と銅線をより合わせたんだそうで、こっちはえらくごつい。取り回しにも一苦労だ。これはアメリカでも売られていて、1.5m で定価 $795 (!) だそうである。さすがに安売りされてるみたいだがそれでも $400 くらいらしい。オレはさらにその四分の一くらいで買ったから、部品買ってきて自作したのと変わらない。

まだおろしたての新品だからこれから変わると思うが、ラインケーブルはごく普通の落ち着いた音で、変な特徴がないので使いやすい。プリとパワーの間につないでみると、 AudioQuest Coral と比べると少し中音が張り出した感じになる。電源ケーブルの方は、プリアンプにつないでみると、それまで使っていた Audio Magic Spellcaster II よりも多少上の方にエネルギーが寄った音だ。広がりはこちらの方があるような気がする。ただこれだと少しきつめの音なので、プリにはパワーアンプに使っていた CSE AC-350SX とフルテックのコネクタで作ったケーブルをつないで、Xindak をパワーアンプにしてみたら、ぐっと落ち着いて角が取れた音になった。これくらいがいちばんバランスのいいところかな。

CDP、アンプ、スピーカーに続いて電線まで中国製に手を出してみたわけだが、これもごくオーソドックスで普通の製品だったのでまたしても感心する。こういうのがあれば、日本や欧米の気違いじみた値段の製品を買う必要がないもんな。