やっと到着

運賃をケチって船便で頼んでいた中国製アンプとスピーカーをようやく引き取ることができた。友人に手伝いを頼み、大井埠頭までレンタカーで引き取りに行き、ブタ重いのを泣きながら部屋に運び込む。

が、苦労の甲斐はあって、合計2000ドル程度とは思えない音。アンプの方は、メーカーサイトに掲載されている写真ではどうも 845 にしか見えない球が載っていて心配したが、単に写真が間違っているだけのようで、実物はちゃんとトッププレートの 805 が載っていた。同じ送信管でも 845 や 211 に比べて人気がないのはなぜなんだろうか。とりあえず前段、ドライバも含めて付属の中国製の球で鳴らしているが、決して悪くない。というかかなりいい。ハムはゼロではないし、近づくとトランスが多少唸っているのが聞こえるなど、作り自体はさほど高級ではないが、少なくともリスニングポジションでは無音といっていいので気にしない。予想したよりもエネルギーバランスが下寄りで、たとえばピアノの打鍵音やバスドラのキックがしっかり出るので安心して聴いていられる。高音は余韻や空間感覚も含めてきれいに出ている。

もちろんそれはアンプだけじゃなくてスピーカーとの組み合わせの話なのだが、スピーカーもリボンツイータから想像される繊細さの勝った音ではなく、ダイナミックでエネルギッシュな傾向で安心した。作りは写真よりもいい。ルックスについては奥さんの評価も高い (笑)。ユニット構成は Red Rose Music Rosebud (このメーカーでは Leisure2) に25cmウーファーを足した感じか。レンジの広さ、解像度、音場、どれをとっても不満はないが、決して分析的ではなく、リアリティがある。このあたり、アンプの音作りもそうだが、中国オーディオの侮れないところだ。

つうことで第一印象としては非常に満足。エージングが進んで、なおかつもうちょっとセッティングを詰めていけばさらによくなる予感。パワーアンプとスピーカーについてはこれで打ち止めとしたい。てか手放すにしてもこんな重くてでかいものを部屋から出す気にならない。システム全体の写真はそんなわけでもうちょっとセッティングを何とかしてからということで。