Music Goddess

makomakoさんからリクエストもあったことでもあり、もうちょっと Music Goddess のインプレ。細いところまでよく出るし、楽器の位置関係もよく見えるし、レンジも広くて基本的には非常に現代的なスピーカーだと思うけど、最近のスピーカーにありがちなきれいなばっかりでリアリティのないタイプではなくて、割と前に出てくる感じはある。オールラウンドで使えるけど、少なくともロックにはよく合う。

リボンツイータに、カーボンファイバーコーンのミッドとウーファという組み合わせで、下のクロスオーバーがかなり低いからウーファーはスーパーウーファーみたいな使われ方なのかな。低音の量は十分というか多すぎるくらいで、オレのような狭い部屋だと持て余すぎりぎりのところだ。変に膨らまないから不快な低音ではない。中高音は既に書いたようにとてもリアルで、ボーカルなどは録音でかけられたリバーブなどのエフェクトを剥いで出てくる感すらある。上品な美音を追及する人には合わないかな。アメリカンサウンドだと思う。

ルックスは、上半分がピアノブラック、下半分が天然木の付き板という仕上で結構きれいだ。Sonus Faber あたりのような工芸品のごとき美しさはないけど、決して悪くはないし悪趣味でもないと思う。

全体として、全く個人的な感想としては、N804 あたりとはガチンコで勝負できると思う。方向性は違うけど。この値段で買えるトールボーイには敵はないんじゃないかな。現時点での問題としては、新品だからまだ音が多少硬いこと、部屋の物理的制限によって後ろに空間をあまりとれないので (リアバスレフなので) 低音が出過ぎるからここを何とかする必要がある。部屋が広ければこの問題はないけどね。こんな感じで。