プリアンプ

低音が出ねえと文句を言っても始まらないので対策を考える。結局肝はプリアンプだという結論に達し、McIntosh C26 を入手。これも安かった。かつて持っていたことがある機種でもある。安かったが、右端のランプが暗い (これはもっとずっと新しい機械でもよくあることだ) ことを除けば状態は全く問題なし。ガリもギャングエラーもなく、ごく低ノイズ。

これを入れたら全体の音が見違えた。そもそもマッキンと JBL から欲しかったドスン、バシン、ズゴンが出てくるし、それぞれの楽器がちゃんと楽器の音で聞こえる。オレはそもそもオーディオの音が聴きたいのではなく音楽を聴きたいのであり、その音楽はオレが生で聞く音楽に近くあって欲しい。屡々「よく締まった低音」なんて表現がオーディオ的褒め言葉として使われるが、実際に聴く楽器の低音は締まってなぞいない。そういう音を出すと評判の機械の音も随分聴いたが、そういうのはバスドラの20インチと26インチが同じ音しかしないのである。低音の音圧を気持ち良く感じるには、多少緩く感じるくらいで、アタック音に付帯する残響が大事だ。

それと今こういう古いアンプを買う意味の一つにフォノ部の出来のよさがある。基本的なソースがレコードだった時代のそれなりの高級機だから、今売られているそこそこのフォノイコより余程音がいいし S/N 比もいい。太い音ににんまりする。

というわけで取り敢ずラックの中はこんな感じ。

散らかってるのは勘弁。CDP の上はターンテーブルの強化電源、プリの上は MC トランスとパッシブプリ。パッシブプリはリモコンで操作するボリュームとして使っている。細かいことを言えば接点が増えるとかケーブルが長くなるという難点があるが、どうせプリの後だから十分低インピーダンスなのでたいした問題はあるまい。リモコンには換えがたい。

こうなると 4311 ではやはり役者不足だな。冬のボーナスあたりで S101 か 4425 あたりが欲しいところだ。S143 は買えそうにないからな。