Harbeth HL-P3

ヤフオクでジャンクのおんぼろな Harbeth HL-P3 が出ているのを見かけて、終了間際になってもあまり値段が上がってなかったのでなんとなく入札したら落札できてしまった。きれいな個体の相場の半額以下だろうか。あまりにぼろいので写真はなし(笑)

HL-P3 というと小型の密閉 2 way ブックシェルフで、LS3/5A の後継的な位置づけの機種である。現行では HL-P3ESR になってるが、最新型の定価は24万円もしやがるし、当時の定価もペア18万だから、俺にとってはとても高級な部類である。ジャンクでなければとても買えない。デスクトップで使う場合背面にあまり空間が取れないので、小型スピーカーの主流である背面バスレフはあまり具合が良くない。無理に低域を狙わない密閉型を試してみたいと思っていたところだったのでちょうどよかった。

絶対的なパワーはニアフィールドの小音量用途だからさほど必要ないとしても、能率の低い小型スピーカーということで、ウーファーをきっちりドライブするためにはプッシュのアンプのほうがいいだろうと考え、6BX7PP を使用する。鳴らしてみると案外低音も出るが、なにより定位のよさに驚いた。セッティング条件は最悪に近いと思うのだが、ヴォーカルやリード楽器がピシっとセンターにハマる。とにかく濃密なスイートな音だが、ギターの音のエッジも出ているし、ただ甘やかな音というわけでもない。さすがにこのクラスになるとレベルが違うなあ。いい買い物だった。デスクトップスピーカーをめぐる旅もこれでしばらく終わりである。