プリアンプ小変更

最近音楽を聴いてると時々「サー」という熱雑音が大きくなったみたいなノイズが出ることがあり、プリアンプに問題があることが判明した。問題そのものは半田の修正で解決したのだが、トラブルの原因を切り分けている段階で、ボリュームコントロールパワーアンプを直結して音を出したらやけにいい。どうも音の気に入らない部分の相当の割合がプリアンプの所為ではないかと思えてきた。

しばらくパッシブのみで聴いているとそれはそれでもうちょっと音に勢いが欲しくもある。要するにアクティブなバッファを通した時の量感や骨格と、パッシブの時のクリアでノイズフロアの低い感じを両立できればいいのだが、それもなかなか難しい。そこでプリアンプに若干の修正を加えた。プリアンプは EF37A 三結の単段で NP-126 で受けて 600 Ωで出すというものだが、一つはカソードのパスコンを廃してゲインを下げること、もう一つは終端抵抗を大きくすること。前者についてはもともとハイゲインなパワーアンプしか使わないから大したゲインはいらないが、パッシブで使ってた時に 6dB くらいゲインが欲しいと思ったので、それくらいに落ち着くようにという処置。結果としては 4.5dB くらいになってしまったが。後者については、特に疑問に思わずに NP-126 を使った多くの作例に見られるように終端抵抗を 2k にしていたのだが、改めて計測してみると 10kHz くらいからゲインが上り始めて 40kHz くらいに結構大きなピークができている。これはいかにもよくないので、敢えて高域の減衰を速めるべく、終端抵抗を 10k と大きくしてみた。その結果 20kHz を超えた辺りから素直に減衰するようになった。

わざわざ性能を落とすようなこの二点の変更によって、耳障りな部分は結構減った。もうちょっと聴いてみないと何とも言えないが、全体的なつながりが良くなった気はする。ノイズも減ったし。