ディスクリートオペアンプ

フォノアンプの音を気に入ってレコードばかり聴いているのだが、CD もなんとかこういう音で聴けないものかと考え、いろいろ情報を漁っていた。それで見つけたのが、ディスクリートのオペアンプというものである。高級な DAC などのアナログ回路ではしばしばオペアンプ一つで片づけないでディスクリートでバッファを組んでるものだが、この製品は一般的なオペアンプディスクリートで組まれた回路に置き換えるものらしい。ちなみにオーストラリアのメーカーも似たようなものを出しているが、この Audio-GD という中国のメーカーが本家らしいし、安くて使いやすそうなのでこちらから Moon という方を注文してみた。

オレの Promitheus NOS DAC ではオペアンプを OPA627BP に交換しているが、それをさらにこの Moon に置き換えてみる。かなり大きなものなので基板にそのまま差すことは出来ず、絶縁テープでぐるぐる巻きにした上でオプションの延長リードを使ってシャーシの隙間に押し込む。Promitheus はもともとオペアンプがソケットになっているので作業は全く簡単で、5分もかからない。

どうなったかというと、これが全くの新品でこれから音が変わってくる可能性は考慮しなければならないが、それでも一聴して改善は明らか。輪郭がはっきりして骨太な音になる。OPA627BP のいかにもハイファイでワイドレンジな音を好む人も多いだろうが、オレが求めていたものはこちらに近い。送料を入れても4,500円くらいだから、今やとんでもない値段になってしまった OPA627BP より安いくらいだが、これは気に入った。よい買い物であった。