これがありならなんでもありだな

ムンドの140万円するSACDPの中身がパイオニアの2万円のDVDプレーヤだった話はいまだにあちこちで取り上げられてるけど、こういう商売をしてるところもある。

http://www.audiorefer.com/dussun/index.html

値付けは全て本国の4~5倍(例えば V8i が50万)。一応日本向けに電源トランスの一次側の電圧を100Vにしたり、コスメティックな面で多少仕様を変えたりはしているとしてもこれは酷い。つうか、こういうものを買おうという時に、元々どれくらいで売られているものなのか、全く調べもせずにポンと買っちまう人がどれくらいいるんだろうか。これ見ちゃうと、一応「マーク・レビンソンがやってるんだぜ!」という付加価値のあった Red Rose Music の方がマシに思えてくるね。ちなみにここのフォノアンプは買っちゃダメらしい。以前これ買おうと思って香港の複数のショップに問い合わせたら異口同音に「ノイズが酷いから買わない方がいい」と言われてしまった。

もうさあ、こういう風に明らかに人を騙して金をかすめ取ろうとする商売はやめようよ。この情報社会で大概のインチキはバレちゃうんだから。たとえば Spendor のスピーカーなんて、どういうからくりなのか日本で買うと付加価値税の分イギリスより安かったりするけど、そういう商売をしてるところがあるのに、わざわざ詐欺に引っ掛かりに行く人なんていないって(しかしその Spendor の輸入元であるトライオードも、中国製の製品に法外な値段をつけて売ってたりもする)。

とにかく今はオーディオ関係なんでも高すぎる。市場がシュリンクしたから単価を上げないとやってけないということなんだろうが、そのせいでライト層が完全にオーディオに興味を失ったから、ますます市場が縮小するという悪循環。ちょっと前なら10万で買えたものが今はほとんど同じようなものでも平気で30万くらいしたりとか、死んだ方がいいと思う。雑誌も30万も40万もするものを「値段の割に」みたいな表現をしてはいけません。まともな人間なら、たかが音楽を聴くための機械の一部に何十万も出しません。なんかもうこの趣味やめたくなってきた。