石川智晶

今日買ったCD。

僕はまだ何も知らない。(初回限定盤)(DVD付)

See-Saw のヴォーカルの人。ソロとしては「アンインストール」で脚光を浴びたところだが、こういう実力派のヴェテランが作ったちゃんとしたアルバムを聴くとほっとするね。曲もアレンジも録音も歌も全部いいんだけど、物足りない点があるとすれば、それは「See-Saw になくてここにあるものは何か？」という問いに対する回答を見つけ出しにくいことだろうか。要するに石川智晶本人に対する梶浦由記の影響が強すぎるんだろう。

確かに6曲目「涙」や7曲目「僕の空に季節はずれの雪が降る」あたりの昭和のニューミュージックみたいなメロディーは梶浦は書かないだろうが、じゃあこれが石川の個性かといえばそうではないだろう。たぶん「アンインストール」「house」「Little Bird」なんかが本領なんじゃないかなあ。このあたりもう一皮むけると独自の地位を築けると思うんだが。それでも、十分に完成度は高いし、アニソンをよく知らない、あるいはアレルギーのある人の入り口にはなるんじゃないかしら。これからアニソンを聴こうと思う人はあんまりいないと思うけど。