76

タマ好きさんのコメントで、以前 76 を使ってうまくいかなかったことを思い出した。しかし使用例も多い球で、どうにもハムが消せなかったのはオレの使い方が悪かった可能性が高い。そこで試しにサブのプリアンプの 6C5G を 76 にしてみて、本当にハムの出やすい球なのかどうかを検証してみようと思い立ったわけである。

f:id:mandana:20070608130716j:image:w420

定数の類は基本的にそのままでソケットを交換して 76 を差してみる。6C5G よりは電流が流れやすいようで、だいたい 150V/ 5mA くらいのところで落ち着いた。内部抵抗は 6C5 より少し低いくらいだろうか。肝心のノイズは、確かに6C5G より少し多いが、気になるほどではない。これなら使い方次第で問題なくアプリケーションに供することができそうだ。何より音がいい。直線性のよさが音にどうつながるのかは知らないが、深みの感じられるマイルドな音だ。これは気に入った。ヒーター電圧の低い 56 ならさらにノイズを減らすことができるかもしれない。56 も手持ちがあるのでそのうち試してみよう。